鶴岡八幡宮の流鏑馬道から頼朝と実朝を祀る白旗神社に向かう道を進むと鎌倉市立鎌倉国宝館がある。大正十二年(1923)に関東大震災によって鎌倉の文化財が甚大な被害を受けたことを契機に、計画され、昭和三年(1928)に鎌倉町立鎌倉国宝館として開館した。主に鎌倉とその周辺地域の彫刻・絵画・工芸等を展示・収蔵する。昭和二十年(1945)には戦災を避けるため、収蔵品の一部を神奈川県津久井郡串川村(神奈川県津久井郡津久井町、現神奈川県相模原市緑区)に疎開させた歴史もあった。昭和十四年(1939)に鎌倉市が発足すると、鎌倉市立鎌倉国宝館となり、現在に至る。


鎌倉国宝館

 山ノ内円応寺の初江王(しょうこうおう)座像、辻の薬師堂の薬師如来坐像および十二神将立像、鶴岡八幡宮所蔵の弁財天坐像など貴重で優れた仏像などを間近に見ることができる。
 鉄筋コンクリートによる校倉造の特徴的な展示場および収蔵庫は、東京の歌舞伎座などを設計した岡田信一郎の設計で、平成十二年(2000)に登録有形文化財になった。観覧料は三百円から六百円。展覧会によって料金はかわる。市内の小中学生は無料。午前九時から午後四時半まで開館(入館は四時まで)。休館日は月曜日。市内の彫刻や絵画の企画展や雛祭り等、季節の展示が毎年ある。

撮影日:2010年10月27日
鎌倉市雪ノ下2丁目
(鶴岡八幡宮境内)

白旗神社への参道。この右に国宝館がある。 鎌倉国宝館

位置

参考文献

鎌倉市ホームページ

2011/01/14 UP
2011/10/28 リンク追加
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