妙本寺の総門前から小道を南へ向うと常栄寺を経て大町の八雲神社に着く。祭神は須佐之男尊、稲田姫尊、八王子尊、佐竹氏の御霊。元村社で大町の鎮守。例祭は7月7日から14日のうち、土曜日を含む3日間。社伝によると後三年の役(1083〜1087年)の時、兄の源義家が奥州の地で苦戦しているのを知った源義光(新羅三郎義光)が助力するために、奥州へ下る際に鎌倉を通り、疫病で苦しむ庶民の様子を見て、京都祇園社の祭神をここに勧請したのが始まりだと伝えられている。また応永年間(1394〜1427)には、佐竹屋敷にあった佐竹一族を祀る祠を相殿に合祀し、「佐竹天王」と称したという。また4基ある神輿のうち1基は佐竹天王と称する。
大町の八雲神社
元は祇園社や祇園天王社といい、裏山の祇園山の名はここからきている。明治四十四年(1911)、上諏訪、下諏訪、古八幡、神明の四社を合祀した。現在は八雲神社となり、鎌倉の厄除け様、大町の鎮守として崇拝を集めている。祭りの日には神輿を担いで天王歌を歌う。
祇園山ハイキングコースは八雲神社の裏手から通じる
祇園山ハイキングコースは社殿の裏側から登れるが、かなりの悪路である。