極楽寺のほど近くにあるのは熊野新宮である。熊野神社、新宮社とも呼ばれる。祭神は、日本武命(やまとたけるのみこと、速玉男命(はやたまのおのみこと)、素戔雄命(すさのおのみこと)、建御名方命(たけみなかたのみこと)。本来は極楽寺の鎮守で、現在熊野新宮のある場所まで極楽寺の境内であった。「忍性菩薩行状略頌」(『忍性菩薩略行記』)という文書に文永6年(1269)に創建したとある。その後、正安2年(1300)2月に炎上しているが、ただちに再興された(『忍性菩薩略行記』)
 建武二年(1335)に足利直義が土地を寄進している。昭和3年(1928)に近くにあった八雲神社と諏訪明神を合祀した。かつては祭礼の日がそれぞれ違っていたが、今は双方とも9月9日となっている。


社殿

撮影日:2004年3月10日
鎌倉市極楽寺2丁目
(鎌倉郡極楽寺村)

石柱(諏訪神社と八雲神社と見える)

入口 鳥居 社殿 社殿
社殿 社殿 境内 境内石塔類 境内石塔類
石碑 石碑

位置

参考文献

吉田茂穂『鎌倉の神社』、かまくら春秋社、2002年
(ジャパンナレッジ版)『日本歴史地名大系』、平凡社

2011/01/03 UP
2015/01/17 CSS改修