JR大船工場跡地脇の道を直進するとあるのが、上町屋天満宮である。単に天満宮とも。元村社で上町屋の鎮守。例祭は1月25日。祭神は菅原道真。社伝によると天慶年間(937〜947)に平良文が霊夢から天満宮を勧請したのがはじまりという。平良文は千葉氏、畠山氏の祖先にあたる。
現在の社殿は天明元年(1781)の創建。正徳六年(享保元年、1716)、天明元年の棟札がある。もと泉光院の管理であったらしい(『新編相模国風土記稿』)。
境内社である梅王社、松王社、稲荷社は、明治初期に江戸から引き上げてきた大工が自ら申し出て作ったという(『かまくら子ども風土記』)。社殿を囲むようにしてある。
上町屋の天満宮