鎌倉街道の近く、成福寺の裏山の亀甲山(きっこうさん)にあるのは厳島神社である。祭神は市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)、橘姫命(たちばなひめのみこと)、応神天皇。例祭は七月二十二日以降の日曜日。元村社で小袋谷の鎮守。もともとは成福寺の鎮守として八幡神(応神天皇)を祀っての創建であったらしい。昭和四年(1929)に近くにあった吾妻社を、昭和八年(1933)に弁天社を合祀し厳島神社となった。吾妻社は現在の小袋谷公会堂、弁天社はいま横須賀線踏切(第一鎌倉街道踏切)の外側にあったという。社殿のある亀甲山は昭和四十年代の宅地造成でだいぶ地形が変わり、また厳島神社も元はもっと高い場所にあり、石段は今よりも長かったという。 境内には寛文十年(1670)銘の庚申塔がある。
厳島神社