県道311号線を逗子方面へ向かっていくと横須賀線線路の踏切を超えた先に長勝寺がある。日蓮宗で山号は石井山。本尊は曼荼羅。長勝寺のある場所は日蓮が鎌倉に来た後、住した松葉ヶ谷小庵の霊跡と伝えられる地の一つである。やがてこの小庵は京都に移り本国寺になったとされ、本国寺の前身と伝えられる。跡地は貞和元年(1345)日静の再興によって長勝寺となったという。周辺には同じように松葉ヶ谷小庵の霊跡と伝えられる妙法寺があるが、長勝寺も妙法寺と称していた時期があるようである。
帝釈堂
県道311号線を逗子方面へ向かっていくと横須賀線線路の踏切を超えた先に長勝寺がある。日蓮宗で山号は石井山。本尊は曼荼羅。長勝寺のある場所は日蓮が鎌倉に来た後、住した松葉ヶ谷小庵の霊跡と伝えられる地の一つである。やがてこの小庵は京都に移り本国寺になったとされ、本国寺の前身と伝えられる。跡地は貞和元年(1345)日静の再興によって長勝寺となったという。周辺には同じように松葉ヶ谷小庵の霊跡と伝えられる妙法寺があるが、長勝寺も妙法寺と称していた時期があるようである。
現在の寺観は山門、本堂(帝釈堂)、鐘楼、法華堂(祖師堂)などである。法華堂は県指定文化財。帝釈堂の前にはブロンズの日蓮像と四天王像があるが、このうち日蓮像は高村光雲の作である。なお、帝釈堂の建て替えにともない昭和51年(1976)に調査された遺跡は長勝寺遺跡と呼ばれる。一部は鎌倉時代後期のもので掘立柱・礎石それぞれの建物の痕跡や土間状の遺構、それに数種類の人骨、かわらけ、什器類などが確認された。