大町の妙法寺から南へ小道を進むと安国論寺がある。日蓮宗でもと比企ヶ谷妙本寺の末寺。この辺りを松葉ガ谷といい安国論寺は「松葉ヶ谷のお祖師さま」と呼ばれている。松葉ヶ谷は鎌倉に来た日蓮が最初に庵を結んだ所とされている。
本堂と御小庵
境内にある御小庵は松葉ヶ谷焼き討ち法難の後、信徒の富木播磨守が建てたものである。また、日蓮の弟子、日朗の荼毘所がある。境内にある岩窟は日蓮が立正安国論を書いたところ所だというが関東大震災で崩落した。昭和36年(1961)には火災に遭い、本堂などが焼失した。現在境内には山門、祖師堂、御小庵、熊王稲荷大明神、庫裏がある。