JR大船駅西側の山にそびえる白い観音像は大船観音である。寺は大船観音寺で曹洞宗、山号は仏海山である。白いコンクリート製の観音像は電車からもよく見える大船のシンボルである。大船観音の建立が計画されたのは昭和2年(1926)で金子堅太郎、清浦圭吾、頭山満らによって護国のための観音像建設計画が持ち上がったのが発端である。
大船観音
昭和4年(1929)4月に建造が開始された。しかし、輪郭がだいたい出来上がった頃から日中戦争、太平洋戦争と続く戦争の影響を受け、大船観音は二十数年間に渡ってコンクリートの輪郭のままの放置された。昭和29年(1954)に大船観音協会が設立されると、ようやく建造が再開され、昭和35年(1960)にようやく完成した。 観音像の高さは25・39メートル、内部は空洞になっていて大船観音の起工から完成までのことを写真付きで展示している。 境内には鐘楼、慈光堂、原爆碑、戦争記念碑などがある。境内からは大船の町並みがよく見渡せる。管理は近くの黙仙寺がしている。
大船観音