滑川の明石橋近くにあるのは明王院である。真言宗で山号は飯盛山(はんせいざん)。正式には寛喜寺(かんぎじ)明王院。本尊は不動明王。他に十一面観音像、薬師如来像、藤原頼経像などがある。『吾妻鏡』に「五大堂」として登場する。通称、五大堂の由来となった五大明王は、江戸時代の火災で焼失し、不動明王一体だけが残った。現在ある五大明王の不動明王を除く四体は後世の補作である。開基は幕府四代将軍、建立は嘉禎元年(1235)で、以後幕府の祈祷場所や鬼門除けとされ、元寇の際にも異国降伏祈祷が行われた。
明王院
滑川の明石橋近くにあるのは明王院である。真言宗で山号は飯盛山(はんせいざん)。正式には寛喜寺(かんぎじ)明王院。本尊は不動明王。他に十一面観音像、薬師如来像、藤原頼経像などがある。『吾妻鏡』に「五大堂」として登場する。通称、五大堂の由来となった五大明王は、江戸時代の火災で焼失し、不動明王一体だけが残った。現在ある五大明王の不動明王を除く四体は後世の補作である。開基は幕府四代将軍、建立は嘉禎元年(1235)で、以後幕府の祈祷場所や鬼門除けとされ、元寇の際にも異国降伏祈祷が行われた。