金鑚神社多宝塔 かなさなじんじゃ たほうとう
埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮 重要文化財(1912.2.8) 天文3年(1534)建立


 金鑚神社は武蔵国二の宮を称する古社。本殿はなく後山を御神体とする原初的な信仰を残す。多宝塔の存在は神仏習合時代の名残で、真柱に「天文三甲午八月晦日、大檀那阿保弾正全隆」の墨書銘があることから、当地の豪族・阿保全隆による寄進で建立されたという事実が明確にわかっている貴重な作例である。


〔参考〕
〔データ〕撮影:2016年8月4日 作成:2017年8月8日

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