本遠寺本堂 ほんのんじほんどう
山梨県南巨摩郡身延町大野 重要文化財(1986.12.2) 慶安3年(1650)建立






















 日蓮宗の本遠寺は、身延山22世の日遠の隠居所として建立された寺院で、徳川家康の側室で紀州徳川家の初代である徳川頼宣、水戸徳川家の祖である徳川頼房らを生んだお万の方が日遠に帰依していた関係から、頼宣や頼房によって伽藍が整備された。慶安3年(1650)建立の本堂は、身延地方における江戸初期の様式を伝える唯一の現存建築となっており、重要文化財の指定を受けている。桁行五間、梁間七間の巨大な堂で、近年の修理で瓦葺きから往古の檜皮葺へと葺き替えられた。

〔参考〕文化遺産オンライン(文化庁)―本遠寺本堂の項目
〔データ〕撮影:2016年11月3日 作成:2017年8月8日

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