大法寺三重塔 だいほうじさんじゅうのとう
長野県小県郡青木村当郷 国宝(1953.3.31) 正慶3年/元弘3年(1333)建立






天台宗の古刹、大法寺は「信州の鎌倉」との称がある塩田平に近い。塩田平は鎌倉時代、この地に所領を持った極楽寺流北条氏の一派(塩田北条氏)の在地支配の拠点地であり、そのため中世期以来の古刹や史跡が多い。殊に大法寺には平安期に遡る木造十一面観音像、普賢菩薩像があり、その他貴重な遺物を多く残す。境内にある三重塔は、鎌倉最末期の正慶2年/元弘3(1333)に建立された檜皮葺の和様の美しい塔である。関東では貴重な古例であり、「見返りの塔」の美称がある。
〔参考〕 文化遺産オンライン(文化庁)―大法寺三重塔の項目
〔データ〕 撮影:2009年8月25日 作成:2017年8月8日

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